ゲシュタルトとは簡単に言うと、
「それ以上、分けると意味が無くなるので、一塊として扱うべきもの。全体としてのまとまりをもつ塊。」
のことです。

分かりやすいように例を挙げると、

モンスター

こういうドットで出来たイラスト。
このイラストを構成するドットの1つ1つには何の意味はありません。
ただの色がついた点です。
でもその点の集まり具合によって、意味があるキャラクターになります。

またメロディーもそうです。
音1つでは、それ以上でもそれ以下でもないけれど、
それが繋がることでメロディーとなり、曲として意味が生まれる。

ときどき「ゲシュタルト崩壊www」なんて、ネット上では冗談混じりに言われますよね。
これは、「今までの観念が崩れる」というような意味合いになるでしょう。
(言葉は生き物なので、他の意味合いで使われていることもある気がしますが)

ゲシュタルト心理学では、この「ゲシュタルト」という概念が基となっています。
つまり、
「心を部分的に取り上げて研究しても、心は把握することが出来ない」という前提を基に考えていく心理学です。

人の知覚には、部分の集合以上のものを、そこに見出す性質があります。

もともとはエーレンフェルスという人が個々の音を1オクターブ上げても、メロディは変わらず同じように聞こえる、
と言う事実を引き合いに出して、こうした現象(人の知覚)に「ゲシュタルト質」が備わっていると考えたのが始まりとされています。

もう1つ例を挙げると、この図形。

gesyu

この中の黒線は、厳密に言うと四角を書いてはいませんよね。
でも多くの人は「四角い緑のバックの中に、黒い線で四角が書かれている」と認識する、もしくは認識することが出来るでしょう。

他にも身近な例でいえば、「点が3つあれば、それで人の顔に見える」といいますし、
マンホールの模様や車のライトが人の顔のように見える、という人もいるでしょう。

こうした単純化と最小限の操作で馴染みがあるものに見ようとする、
人間の知覚の性質を研究して、記憶、思考などの人の心を探っていくのが、ゲシュタルト心理学です。

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